鳥羽を過ぎてお客さんも少なくなり、ほとんど貸しきり状態になりました。
私と家内は、先頭車のデッキにある展望スペースへ移動しました。
ここは、パブリックスペースで誰でも入れます。
他のお客さんが来たら代わろうと思っていましたが、誰も来ませんでした。
こんな先頭展望は、ミューレンバーンで運転席の横に乗って以来です。
ミューレンバーンの時は、運転台の助手席みたいなところでしたが、
今回は運転席の後でした。
転席を見ると、前後に動くレバーが3つあります。
左はマスコン、右はブレーキ、中央はわかりません。
志摩線は、元々、近鉄とは別の会社の志摩電鉄
1929年 鳥羽⇔賢島間を狭軌(鳥羽で国鉄と接続するため)で開通
1944年 三重交通に併合
1965年 近鉄が三重交通を併合に伴い近鉄となる。
1970年 鳥羽線が開通し、標準軌に改軌して大阪、名古屋からの直通運転を開始
それから50年、単線だった路線を徐々に複線化し24.5Kmのうち20.2Kmが複線化されました。
海沿いの路線ですが、海の見える区間は鳥羽駅や賢島駅付近のごくわずかであり、大半は山間を走る路線です。
列車の本数は次の通りです。
鳥羽発→賢島行き 平日
普通 27本
特急 27本
賢島→鳥羽方面 平日
普通 27本
特急 26本
しまかぜ 伊勢志摩ライナー アーバンライナー ビスタカー その他
大阪 1 3 0 6 2
名古屋 1 4 2 2 3
さて、列車は、鳥羽を出て中之郷までは路地みたいな狭いところを通ります。
まるで、テレビで見る東南アジアの鉄道のようです。
また、道路のそばをソロソロと走り、とても130Km/hで走れる電車と思えないところが面白いです。
レーティッシュ鉄道・ベルニナ線のティラノ付近の併用軌道の方が列車が自動車を停めて堂々と走っていました。
海が見えるのは、わずかな区間
3つ目の駅:船津を過ぎると複線になりスピードも上がります。
しばらく行くと難波行き・22000系とすれ違いました。
次は、旧志摩電鉄色のツートンカラー1440系。
こちらは、2019年に催された「志摩線開通90周年」を記念して復刻塗装された車両です。
志摩線は、山の中を走りカーブがとても多いです。
さて、賢島駅に到着です。右側の5番線は、ホームが短く普通列車しか停まれないようです。
最後に、伊勢志摩ライナーの全景です。
クリーンなデザインで好きです。