スイス・レーティッシュ鉄道ファンのブログ

スイス・氷河特急を走らせるレーティッシュ鉄道をテーマにしたブログです。

ひのとりに乗ってきました。 かぎろひと列車交換

湯の山線でかぎろひに出会いました。
湯の山駅を11時02分に出発し、20分ほど経って中菰野に着きました。
列車交換で向かいのホームには、ダークグリーンの車両が停まっています。
クラブツーリズム㈱の専用列車(15400系)のかぎろひでした。

近鉄 15400系 かぎろひ

「かぎろひ」とは、「輝く光」だそうです。
万葉集 柿本人麻呂の句
「東の 野に炎の 立つ見えて かへり見すれば 月傾きぬ」
(読み方:ひむかしの のにかぎろいの たつみえて かへりみすれば つきかたぶきぬ)
が、ゆらいだそうです。

「かげろう燃える」の「かげろう」は「かぎろひ」から来たのかな?

 

 この15400系、元は12200系で系列の始まりは1967年のスナックカー
当時の近鉄は、1960年代の高度経済成長を背に受け、
1970年の大阪万博に向けて上六⇔なんば間の延伸工事、賢島への直通化、輸送力増強のための増車をしていました。
その中で生れたスナックカーでした。

 車内での食事は、車内販売の弁当販売が一般的でしたが、
この12200系はスナックコーナーという調理場を設けて、ビュッフェ(立食)というコンセプトでした。
 しかし、もくろみ通りには行かず、第2次量産時にはスナックコーナーは無くなりました。
 このかぎろひになった12241F・12242Fは、生産時からスナックコーナーのない車両でした。

 また、先日、亡くなったエリザベス女王を京都から伊勢へ運んだのも12200系でした。

 

登場時の名阪特急の運用では、次のように使い分けられていました。
甲特急 毎時 0分発 名阪ノンストップ 10100系 ビスタカー
乙特急 毎時30分発 主要駅停車    12000系 スナックカー

近鉄では、「鉄路の名優」というHPがありますが、
12000系、12200系は「名脇役」という気がします。

 

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